先日の5月7日(水)、フランスのジャズ・ピアニスト、トーマス・エンコのトリオを聴きに東京・水道橋の日仏学院ラ・ブラスリーに行ってきました。普段はビストロとして営業している店のようで場所にも雰囲気があってよかったんですけど、演奏もいままであまり聴いたことがないピアノ・トリオ・サウンドで、素晴らしかったです。

フランス人だとわかっているからこういう言葉が浮かんだのかもしれないと思いつつ書きますが、ピアノの音の粒立ちから演奏時の立ち振る舞いから、とにかく常にエレガント。〈ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2014〉にも招聘されていたことからもわかるように(?)高いクラシックの素養を演奏や楽曲の端々から感じさせるのですが、その辺りの要素とアドリブへの欲求のようなものとの結びつき方が独特な気がして

序盤の“All Of You”やアンコールで演奏した5拍子の“Autumn Leaves”など、数曲やったスタンダード曲もまた違った雰囲気の演奏で本当にかっこよかったですねー。

つい先日国内盤が発売された『Fireflies』収録曲の“You're Just A Ghost”の動画と、同じく“The Outlaw“のライヴ動画を貼り付けておきます。ライヴはやはり1回1回それぞれが別物で、個人的にはどちらの動画の演奏も先日のライヴとはまた違う印象を受けますが(ライヴと動画とを比べるのもおかしいかもしれませんし、そもそもベースの人も違いますが)、それぞれ実にかっこいいですね!