約10年振りの再録音となる武久源造氏のゴルトベルク変奏曲がリリースされた。今作は2009年に開館した、いわきアリオス所蔵の16フィートストップ付きのジャーマン・チェンバロを用いて録音されている。解説書にある楽器についての詳細は鑑賞の良い導きとなっている。この楽器を使用することで様々な音色を自在に操ることができるので表現の幅が広がり、《ゴルトベルク変奏曲》の無限の宇宙的な広がりが色鮮やかに感じ取ることができる。《ゴルトベルク変奏曲》の主題をモチーフにしたカノン (BWV1087)がカップリングされているところもオツである。

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武久源造によるバッハ〈シャコンヌ:武久源造編〉