恩師イージー・Eに捧げる最終作『E.1999 Legends』を出す好機もまんまと逃したボーン・サグズン・ハーモニーだが、一方でクレイジーは10年ぶりの公式ソロ作を発表。壮大なスケールで迫る“Hold On To Ya Soul”、メロディックな早口とダブステップの大仰さが好相性な“Send Me An Angel”など、その間に出ていた〈Fixtape〉シリーズよりは流石に作り込まれた感じ。毎度のボンサグ節にひと手間加えた、安心の一枚と言える。