ポスト・ダブステップを背負って濃霧のエレクトリック・ソウルを放った才人の2作目は、アコースティックな演奏をバックに改めてその滋味深い歌声の素晴らしさを染み渡らせる一枚。ミニマルな楽器編成/音数から醸し出す何ともアンニュイなファンクネスは、インディーR&Bを通過したジョン・マッケンタイアのよう。ファット・フレディーズ・ドロップの傑作ファーストやベン・ワットの復活作と並べてみてもいい塩梅。