FRENCH AOR
元ナイトシフトの2名が魅せる大人のポップス

GEYSTER Knight Games: Japan Edition Pヴァイン(2016)

 クリスタルでアーバンなサウンドを提供して注目を浴びたフランスのデュオ、ナイトシフト。その構成員であるガエル・ベンジャミンジェローム・ブーレの関連作が仲良く同時に届いた。まずはガエルの事実上ソロ・ユニットとなったガイスター『Knight Games: Japan Edition』。これは昨年に同時リリースした3作品からセレクトされた編集盤だ。得意のライト&メロウな楽曲のみならず、ポール・マッカートニーが演りそうなファンキー調や、アレッシーっぽい西海岸風のハーモニー・ポップなどがバランス良く並び、耳通り良好な内容となっている。ちなみに、個人的な1等賞はエジ・モッタ客演の摩天楼バラードでキマリ。

 

LOUIS LAKE Tales From The Magic Sun Louis Lake/Pヴァイン(2016)

 続いてはジェロームの新ユニット、ルイス・レイクの初作『Tales From The Magic Sun』だ。サックスがむせび泣くAOR系からアラン・パーソンズ・プロジェクト愛が迸るインストまで80sポップの旨味を抽出した美メロ曲が満載。ブギーなノリが随所に顔を出していたりして、タキシードジャック・ムーヴスに心惹かれる人がビビッと反応するのはこちらかな。