型に捕らわれない良作を生むノー・フォーマットから、西ロンドンの新歌姫が登場。自身の音楽を〈ダーク・ディズニー〉と表すように、優しく穏やかだがどこかうらぶれたムードが漂う。そしてビリー・ホリデイの包容力とミニー・リパートンの可憐さを併せ持った声でしっとりとジャズ、フォーク、ブルースを歌えば、たちまちセピアな風景が浮かび上がる。別の時代から来てしまったかのような類を見ない逸材だ。