連絡ノート
部室に置かれたキャンパス・ノートを覗き見しちゃいましょう!
嫌いなわけじゃねえけど、キャスといるとどうも調子が狂うっつうか……って、俺は何を書いてんだ!? よし、最近ゲットしたCDを紹介すっぞ。まずはメルヴィンズがゴッドヘッド・サイロのマイク・クンカと組んで16年前に録音したまま、諸事情でお蔵入りしていた幻の一枚=マイク&ザ・メルヴィンズの『Three Men And A Baby』(Sub Pop/TRAFFIC)だ。予測不能の闇雲なアナーキーっぷりが爆発した、シリアスなのかバカなのかよくわからないヘヴィー・ロック作品に仕上がっていて、すこぶる痛快だぜ!
THE MONOCHROME SET Volume, Contrast, Brilliance... Vol. 2 Tapete/BIG NOTHING(2016)
続いては愛すべきUKのひねくれギター・ポップ・バンド、モノクローム・セットの編集盤『Volume, Contrast, Brilliance... Vol. 2』(Tapete/BIG NOTHING)。78~91年という幅広い時代からセレクトされていて、彼らのサウンドの変化も一聴瞭然だし、未発表曲やレア音源だらけなのにどれも粒揃い。雑多なオモチャ箱を漁っているみたいに楽しさ満点で、オススメの一枚だぜ。それにしても、〈Vol. 1〉から33年ぶりの続編っていうのが何か笑えるな。
お次はスティーヴ・ルカサーのコラボ仕事を集めた2枚組『Session Works』(Legacy/ソニー)。ボズ・スキャッグスらAOR系はもちろんのこと、クインシー・ジョーンズやチェット・アトキンスなども相手取った豪華な内容で、ルークの才気が迸ったギター・プレイを堪能できる逸品だ。わかっちゃいたけど、こうしてまとめて聴くとやっぱりメチャクチャ巧いし、表現の幅も広いな。
さて締めは、卒業しちまったまりあの姐御が最後にプッシュしていたモダン・ロマンスと並べて聴きたいファンカラティーナの代表選手、ヘアカット100による82年のデビュー作を2枚組に拡張した『Pelican West: Deluxe Edition』(Arista/Cherry Pop)。大量に追加された12インチ・ヴァージョンでは、ただでさえファンキーでトロピカルな彼らのサウンドがよりダンサブルに迫ってきて胸躍りまくり! ほかにもライヴ音源などを収めていてお腹いっぱいだぜ! *鮫洲 哲