〈Hummingbird〉

BLKTOP PROJECT

トミー・ゲレロを中心に、レイ・バービーマット・ロドリゲスら、スケートボード・レジェンド5人が結成したプロジェクト。〈GREENROOM〉には2013年以来の出演だ。4月20日にリリースされる8年ぶりの2作目『Concrete Jungle』は、フェラ・クティトーキング・ヘッズギャング・オブ・フォー、ジェイムズ・ブラウンの要素にストリート・センスをミックスしたインスト集とのことで、つまりメロウな心地良さがあった初作よりも生々しくてファンキーなものになりそう。あの場所でそれを体感できるのだから、最高に決まっている。 *内本

 

BAGDAD CAFÉ THE trench town

2001年に結成された大阪の9人組レゲエ・バンド。2010年から3年ほどの活動休止期間中に行われていた演奏隊=BAGDAD RIDDIM SECTIONのみでのライヴ活動も功を奏し、2013年に活動を再開させて以降はさらに〈魅せる〉パフォーマンス力がアップ。メイン・ヴォーカルのmaiと2人の女性コーラスによるパワフルで温かい歌で否が応にも心が熱くなるのはもちろん、心地良くてエモーショナルなバックの演奏にも要注目だ! *Mikiki

 

never young beach

昨年リリースのファースト・アルバム『YASHINOKI HOUSE』が高く評価された彼らは、カジュアルな佇まいが魅力的。ヴォーカリスト・安部勇磨は、日々の生活のなかのささやかな煌めきを歌にすることに長けており、その平熱の視点が多くの若者に支持される所以だろう。その一方で、アンサンブルにおける〈なんとなく〉では作り得ないスマートさにも注目。特にライヴでは、メンバー5人のプレイヤーとしての色が際立ち、彼ら特有の多幸感を生み出している。 *Mikiki

 

toconoma

2008年に結成された東京のインスト・ジャム・バンド。ジャズやファンク、レゲエ、ラテン、ミニマル・ミュージックなどを飲み込んだミクスチャー志向にダンサブルなビートを掛け合わせた音世界には定評がある。軽やかでお洒落、時にはどこまでも熱く昂揚していく変幻自在のアンサンブルは必聴。コンピ『PIANO MAN PLAYS DISNEY』(2015年)に収録の“美女と野獣”カヴァーも聴けるかも。 *鬼頭


Yogee New Waves

いま若い世代の筆頭株と言えばこのバンドだろう。周囲の仲間たちのことを考え、シーンをより良くすべく精力的に発信を続ける若い世代のスポークスマン、角館健吾を擁する3人組。レゲエからディスコまでふくよかなグルーヴを操るアンサンブルとロマンティックな歌で、多くのリスナーを魅了してきた。昨年からサポート・ギターに加わった吉田巧のモッズ的なプレイで、ライヴのダイナミズムはさらに増幅しており、今回のステージでも大きな熱狂を生み出すことは間違いない。 *Mikiki

Mikikiで掲載したYogee New Wavesインタヴューはこちら!

★Yogee New Wavesの2015年をメンバー3人が濃密に語る~メンバー脱退や角舘の急病から新EP、渋谷WWWでのワンマンまで

★藤原ヒロシ×角舘健悟(Yogee New Waves)―新旧アイコンが語り合う94年と2016年の東京、僕たちがいまやりたい音楽

 

〈Gallery Stage〉

RICHIE STEPHENS

〈GREENROOM〉恒例の大御所枠! 今年は、90年代初頭に頭角を現し、以来第一線で活躍を続けるジャマイカのレゲエ・シンガーだ。モータウンからも作品を発表していた彼は、近年ではドイツのジェントルマンとのコラボや、イタリアのスカ・ネイション・バンドと活動するなど、いまだチャレンジを忘れない姿勢が素晴らしい。力強く色気のある歌唱が魅力で、過去にはつのだ☆ひろ“Mary Jane”のカヴァーも(歌声もどこか似ている)。これは聴いておきたいですな!  *Mikiki

 

Rickie-G

〈GREENROOM〉のお馴染みアクトと言えるシンガー・ソングライターが昨年に続いて赤レンガに登場する。アコースティックをメインにしたピースフルでオーガニックな彼のナンバーは実に大らかで、天にも届きそうに伸びやかな歌声もまたイイ! リスナーの心を躍らせ、時にグッと歌の世界に吸い込んでいくような沁みるヴォーカルに毎度耳を奪われる。今回は屋内のステージへの出演ということで、どんなパフォーマンスを見せてくれるか期待したい! *Mikiki

 

金子ノブアキ

RIZEのほかにも上田剛士THE MAD CAPSULE MARKETS)のソロ・プロジェクトであるAA=や、スガシカオのレコーディングに参加したりなど音楽活動の幅は広がるばかりで、近年は俳優としても大活躍……とそのマルチな才能を遺憾なく発揮しているあっくんこと金子ノブアキ。5月11日に発表されるソロ3作目『Fauve』は、一音一音を緻密に組み立てた繊細なサウンドが◎だ。今回の〈GREENROOM〉出演はリリース後初のパフォーマンスとなるので楽しみ! *Mikiki

 

Nabowa

京都の優良レーベル・bud music所属のインスト・バンドで、ギターの景山奏はソロ・プロジェクト、THE BED ROOM TAPEでも活動中。ヴァイオリンの音色がアクセントとなった楽曲の数々はメロディアスかつグルーヴィーで、その演奏力の高さや豊かな表現力が光るライヴ・パフォーマンスは必見だ。2014年の出演に続く今回も、横浜をNabowa色に染めてくれるだろう。現在ツアー会場限定で販売されているニュー・アルバム『quiet side of Nabowa』からのナンバーにも期待大! *Mikiki

 

SANABAGUN.

ライヴ・パフォーマンスの強度は若手勢でも1、2を争う素晴らしさ! 一度ハマれば抜け出せないほどの魅力溢れるステージを見せてくれるのがこの8人組だ。フロントのMCとヴォーカリストの掛け合いも見どころ(リリックの言葉遊びも秀逸!)ながら、ホーン隊擁するジャズ~ヒップホップ~ポップな演奏陣のプレイにも注目! ハードボイルドな魅力と思わずクスッとなってしまうチャーミングさを持ち合わせたサナバのステージは、確実に観なきゃ損。 *Mikiki

Mikikiで掲載したSANABAGUN.記事はこちら!

★渋谷の路上賑わせたジャズ/ヒップホップ・チーム、SANABAGUN.が語る現在進行形の彼らを凝縮したメジャー進出作

★Mikiki連載〈SANABAGUNのSANABA談〉記事一覧

 

 〈Paradise Ship〉〈Port Stage〉

ここでは1日目に登場するDJアクトをまとめてご紹介。今年は新たなステージ〈Port Stage〉が仲間入りしていますよ!

1日目は、ヒップホップ・シーンの精鋭DJたちが居並んでいるのがひとつの特色だろう。当代きってのヴァイナル・ディガー、MUROはファンクを軸にしながらも多彩なスタイルを擁するだけに、どのようなセットで臨むのかに注目だ。そのMUROに比肩するキャリアを誇るヴェテラン、DJ HASEBEは、昨年に引き続いてファットなビートを会場に轟かせる。GAGLEのメンバーにして、ソロでもワールドワイドな活躍を見せるDJ Mitsu the Beatsは、どす黒いグルーヴを媒介にしたクロスオーヴァーな選曲が持ち味。変幻自在のプレイで魅了してくれることだろう。

MUROとDJ NORIによる〈Boiler Room Tokyo〉でのDJセット
 

ここまでをざっくりファンク/ヒップホップ・サイドとするなら、これから紹介する面々はバレアリックというタームで結びつけることができるかもしれない。ハウスに軸足を置きながら、さまざまなワールド・ミュージックを貪欲に吸収してきたKaoru Inoue、どこまでも開放的で気持ちよいグルーヴをジャンルレスなプレイで醸造していくCalm、スケールのデカいトランシーなサウンドを音盤&ミックスで展開するDJ YOGURT。スタイルは3者3様だが、いずれも海沿いのロケーションにばっちりハマる極上のサウンド・ジャーニーに誘ってくれるはずだ。 *澤田

DJ YOGURTによる〈DOMMUNE〉でのDJセット

 


〈GREENROOM FESTIVAL'16〉
日時・会場:5月21日(土)、22日(日)神奈川県 横浜赤レンガ地区野外特設会場
料金:2日券/17,000円、1日券/9,800円
出演者:
〈1日目〉
ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ/RIP SLYME/サニーデイ・サービス/SOIL & "PIMP" SESSIONS/在日ファンク/LIFE IS GROOVE/ナタリー・ライズ/SPECIAL OTHERS/UA/GOMA & The Jungle Rhythm Section/Suchmos/ブラックトップ・プロジェクト/BAGDAD CAFE THE trench town/Yogee New Waves/toconoma/never young beach/リッチー・スティーヴンス/Rickie-G/金子ノブアキ/Nabowa/SANABAGUN./DJ HASEBE/MURO/Calm/DJ Mitsu the Beats/DJ YOGURT/Kaoru Inoue/Calm
〈2日目〉
チャカ・カーンハイエイタス・カイヨーテハナレグミDef TechTHE King ALL STARSかりゆし98クレイジーケンバンドclammbonPUSHIMDIAMANTESCaravanBRADIO沖仁 con 大儀見元(元仁)PESNakamuraEmiMichael KanekoオマーbirdDUBFORCEシシド・カフカD.A.N.Tomoyuki Tanaka(FPM)DJ FumiyaDJ ususDJ KAWASAKIDJ SARASARainer TrübyMAX ESSA

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