全ては自由のために。ヒトラー暗殺計画は数多くあったと言われているが、この作品も有名な暗殺計画の一部である。今までにも、ヒトラーを題材にした映画は数多く公開されたが、個人的には、本作が今までのどのヒトラー映画よりも違った。“13分の誤算”が持つ歴史的重要性。主人公エルザーの計算は正しかったが、ある一つの原因で彼の人生も周りの人生も変わってしまった。ごく一般的な家具職人だった彼が何故、ここまでして自由を守りたかったのか。終戦後もドイツ政府はエルザーの存在を隠し続けていたことなど、本作を観てなおさら、公になっていない事実の重要性を感じた。