1957年米ソ冷戦時代、水面下で行われた危険な捕虜スパイ交換の実話を元に描いた本作。スティーヴン・スピルバーグが監督し、コーエン兄弟が脚本を担当するという面白くない訳がない最高の組み合わせ。トム・ハンクス演じる弁護士ドノヴァンが、ソ連のスパイ=アベルを弁護する羽目になるのだが、一民間人である彼の信念と情熱はやがて二国間の争い(核戦争)を食い止めるために東奔西走する事になり…。同胞からは後ろ指を指され、家族を危険な目に合わせながらも、国家の思惑が交錯する中、不屈の男が突き進むスリリングな交渉劇。マーク・ライランスが本作でアカデミー助演男優賞を受賞!