クリニックのメンバーによる新ユニットが、エイドリアン・シャーウッドをミキサーに迎えてアルバム・デビュー。過剰に未来感を演出するシンセ音や似非トロピカルな味付けが楽しいテクノ・ポップ/工業ファンクに、線の細い歌声が淡々と乗っていく……といった内容で、ディーヴォみたいな人を喰った雰囲気があります。アフリカンなビート上で〈アブラカダブラ~〉と連呼する曲とか、ずっと頭から離れなくて困る。