ツアーを共にするなど交流を続けてきた2つのアメリカーナ・バンド、シカゴのJT&ザ・クラウズと、カナダのポー・ガール。そのクラウズのJTネロとポー・ガールのシンガー、アリソン・ラッセルという両バンドの中心人物によって結成されたバーズ・オブ・シカゴが2作目をリリース。ジョー・ヘンリーをプロデュースに迎え、リアノン・ギデンズも3曲でゲスト参加という話題性もさることながら、得意とするロックやジャズをミックスした軽快なサウンドが今作ではゴスペル、ソウルの要素を強くし、祈りにも似た聖性が滲み出る。これがターニング・ポイントとなり得る素晴らしい変貌を遂げている。