大作路線2作でさすがに大丈夫か?と全世界のシャマラニストを結構本気で心配させたM・ナイト・シャマランが、原点回帰、低予算POVホラー映画で完全復活! 相変わらずネタバレ厳禁な内容ですが、主人公たちのビルドゥングスロマンものとしても一級な上に、映画を見終わってから主人公側でない視点でこの物語を反芻してみると、これがある種感動的な〈家族〉の悲劇の物語であったことに深く感動させるあたりは、「物語」に真摯に向き合ってきたシャマランの真骨頂! ばばあの半ケツに大笑いしつつ、しっとりと泣いてみてはいかがだろうか?