S.C.U.M.のフロントマンがソロ・アーティストとして再始動。バンド時代のダークウェイヴな雰囲気からは一変し、アコースティックな音を纏ってヴァン・モリソンのような哀愁味たっぷりの歌を披露している。妻ピーチーズ・ゲルドフの死を乗り越えるのではなく、その悲しみを抱えながら人生を歩んでいこうとする意志が透けて見え、涙なしに聴くことはできないだろう。こんなにも美しいラヴソングは久しぶりに聴いた。