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連絡ノート
部室に置かれたキャンパス・ノートを覗き見しちゃいましょう!

MANIC STREET PREACHERS Everything Must Go: 20 Epic/ソニー(2016)

 おっし、今回も最近のお気に入りCDを紹介すんべえ。まずはマニック・ストリート・プリーチャーズが96年に発表した4作目の20周年記念盤『Everything Must Go: 20』から。初期の中心メンバーだったリッチー失踪後の再出発アルバムにして、皮肉にもそれまでにないほどの商業的な成功を収めた出世作だけんど、いや~、リマスタリングされた音で聴き直してみると、メジャー感溢れるポップネスが実に頼もしい一枚なんさあ。97年のマンチェスター公演を収めたDisc-2のライヴ音源も、胸が高まるしかねえべよ。

 

ASSOCIATES Sulk Beggars Banquet/BMG Rights(1982)

 ところで、北関東の田舎モンなオイラは、都会的なエレポップに憧れているんさあ。だからアソシエイツによる82年作『Sulk』の拡張版は、もちろんチェックしたに決まってるんべえ。未発表テイクを多数収録したボーナス・ディスクと合わせて、毒々しくもカラフルで耽美なシンセ・サウンドや、エグイほど個性的な妖しいヴォーカルの魅力に心酔し、改めてUKニューウェイヴ屈指の名盤だと認識したんさあ。1975チャーチズ好きなど、いまどきなリスナーにも聴いてほしいよな~。

 

KARL BARTOS Communications Home/Trocadero(2003)

 エレポップと言ったらよ、クラフトワークの元メンバーにして、バーナード・サムナージョニー・マーエレクトロニックってバンドも組んでいたカール・バルトスの、2003年のファースト・ソロ・アルバム『Communications』がリイシューされたんさあ。往年のクラフトワーク・サウンドをさらに下世話にしたような、悶絶必至の出来だいな。

 

JOHNNY WINTER,DR. JOHN Live In Sweden 1987 MVD/Pヴァイン(2016)

 で、何だかんだ言っても、最後は大好きなジョニー・ウィンタードクター・ジョンの共演ライヴ盤『Live In Sweden 1987』で締めるとすんべ。脂の乗り切ったブルース殉教者2人による、むさ苦しいほど熱いギターとピアノ、ヴォーカルのせめぎ合いに鳥肌立ちっぱなし。とりわけラストに控えたジョニーの十八番ナンバー“Jumpin' Jack Flash”のノリノリっぷりが最高だんべえ。おっと、ここにジョニーのDVDが……。帰りにタワレコへ寄らなきゃなあ。 *穴守朔太郎