永遠のギター・ヒーローにして伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックス。昨年は、栄光の扉を開くまでの2年間の軌跡が映画化されたりと、没後の再評価の機運は下がるところを知らない。そんな氏のギターやアンプ、エフェクターなどの機材にフォーカスした書籍が発売された。ロジャー・メイヤーを始め、当時を知る人や関係者からの証言、資料を交えつつ、各アイテムが美しい写真とともに掲載されている本書は、ファンならずともギタリストなら必見。楽器がメインとはいえ読み進めれば、それはバイオグラフィー、ディスコグラフィーも兼ねる十分な情報量であり、彼の思考や人となりまで窺い知れる。読みごたえは抜群だ。