INTERVIEW

個性派集団SANABAGUN.が語る、二枚看板のコントラストが際立ったポップでドープな新アルバム『デンジャー』

メンバーのルーツや〈デンジャー〉な作品ガイド! Pt.1

隅垣元佐(ギター)

 隅垣の1枚目は、JiLL-Decoy associationHanah Springのバンド・メンバーとしても活躍するジャズ・ギタリスト、吉田サトシによる2作目『Mement』(Pirates)。「レコーディングのちょっと前くらいに一平氏に貸してもらい、ライヴも観に行って〈すごすぎる!〉となり、今回のアルバムではギターで何個かリフを作ろうと思わせていただいたアルバムです」。続いてはUKの電子音楽×ジャズなインスト・グループ、ポルティコ・クァルテットニック・マルヴェイによる初ソロ作『First Mind』(Fiction)。幻想的な歌モノ作品で、アコギ使いが独特。「リハ後にたまたま買ったアルバムで、帰り道によく一人で聴いていました。こういう感じが結構好きで、〈『デンジャー』ではナイロン弦とかを使いたいなぁ〉なんて思っていたら、“Mammy Mammy”で使えました」。

 

櫻打泰平(キーボード)

 櫻打のセレクトは、スティーヴィー・ワンダーの73年作『Innervisions』(Motown)。「16枚目のオリジナル・アルバムにして、スティーヴィーがかなり新しいことにトライしている点が多くて、それまでの彼にはない世界観の一枚。“Jesus Children Of America”はいろんなアーティストのヴァージョンも含めて大好きな名曲」。次は、スティーヴィーと同じくソウル界のトップランナー、チャカ・カーンのベスト盤『Epiphany -The Best Of Chaka Kahn Vol.1』(Reprise)。「ずいぶん前に持ってたんだけど、やっぱり最高だから最近もう一度買い直したアルバム。全部有名な曲ばかりなんだけど、なかでも“Through The Fire”は作曲がデヴィッド・フォスターで、バラードでは個人的に1、2を争う名曲」。

 

谷本大河(サックス/フルート)

 谷本は、まずジャジー・ヒップホップの先駆者、ファンキーDLのベスト盤『The Ultimate Collection』(Washington Classics)をピック。「常人では考えられないメロウなフロウ。トラックは生音から録音してるサンプリングがほとんどで、聴いていてひたすら心地良い。サンプリングの組み合わせも独創的で、驚きを覚えることもしばしば。レコーディング時はこの生な感じと打ち込みの狭間を研究していた」。次は、ゲストなしで挑んだ山仁の2012年作『KIMIGAYO』(Libra)。「言わずと知れた町田のボス。サウンド、ミックスの素晴らしさ以上に、本作で表現されている〈彼独自の宇宙〉が印象的。人それぞれ宇宙を持ってるものだが、ここまで己の宇宙を表現できる者はいないだろう。勝手な固定概念を捨てこの作品を全力で見よ!!」。

 

岩間俊樹(MC)

 岩間が最初に選んだのは、Zeebraの率いるクルー、UBGに所属してZeebraのサイドMCも務めたOJ FLOWSENTENCEから成るデュオ、OJ&STのファースト・ミニ・アルバム『ONE LIFE』(FUTURE SHOCK/ポニーキャニオン)。「最高の2MC! 〈これぞジャパニーズ・ヒップホップ〉というような王道を教えてくれる一枚。〈強引な韻〉すらスタイルになる強烈なラップ」。続く2枚目は、"E"qualAKIRAとのトリオ=M.O.S.A.D.の一員として名を馳せ、26歳で夭逝した名古屋の顔役、TOKONA-Xによる唯一のアルバム『トウカイXテイオー』(Def Jam Japan /MS)。「僕がこのラッパーを知った時にはすでに亡くなっていました。楽曲に彼のすべてが滲み出ているような気がして生き様を感じました」。

 

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