最近フランスのMHDというグループにハマっております。〈アフロ・トラップ〉という新しいんだか何なんだかという新ジャンルを提唱し、セネガルの感じを融合したフレンチ・ラップに挑んでおりまして、アルバム通して素晴らしい&バカ売れしている模様です。問題はCDが日本で入手困難! ファァ~! しかしめげずに今回はフランスの作品をご紹介。

 

NISKA Charo Life Barclay(2015)

〈Afro Trap〉シリーズの次に衝撃を受けた“Tony Montana”はこちらに収録。過剰なまでの3連譜使いで、最後に16分のハイハットが入るの最高に興奮します。流行りのアンガーラップも超ポップに。同じくヒット曲の“Gros Bonnets”といいラップはやはり基本ラガ寄りで、そこがまたポップ。YouTubeに上がっているフリースタイルっつうのもとってもクール。そして全員サッカー・ユニフォーム。フランスだ!

 

TTC Bâtards Sensibles TTC(2004)

フレンチ・ラップの新譜はもうCDが全然出ていない問題で新譜情報は固有名詞を挙げておくとして、ここでは思い出の一枚を。フランスにオルタナティヴなラップを持ち込んだTTC、とよく言われてますが、確かにニスカとかが売れてるような国で、この方向性でここまで行ったのはスゴい。10年以上前ですが余裕でイケてます。このグループのメンバーがサウンド・ペレグリーノマーブルを作るわけですからね。出張に行く父に頼んでCDを買ってきてもらったのも良い思い出です。個人的にはラッパー活動旺盛だった時期のイルリメさんに通じるような挑戦を感じます。

 

YELLE Complètement Fou Because(2014)

MHDやらニスカやらダムソやらカラシュやら(メモをどうぞ)を聴いた後、ふと手元にあるこのアルバムを手に取ってみたら、2年前のリリース時になんで気がつかなかったんだ!というくらい名盤でした。前に取り上げたテイム・インパラといい、新譜を雑に聴きすぎているのかもしれません。タイトル曲のMV込みでの100点満点具合がすごいです。“Ce Jeu”とかの時よりもさらに好きになりました。こんな彼女ですがインスタが意外と素朴で、そういうところもめちゃくちゃ好感が持てます。

 


tofubeats(トーフビーツ)
90年生まれ、神戸在住のトラックメイカー。G.RINA℃-uteSALU矢野顕子SMAPスカイラー・スペンス和田アキ子ライアン・ヘムズワースらの楽曲を手掛け、自身の『POSITIVE』とリミックス盤『POSITIVE REMIXES』(UnBORDE)も好評リリース中! そして現在は次なるサムシングを鋭意制作中!? 日々更新されるスケジュールやあれこれの最新ニュースは〈https://tofubeats.persona.co/〉で確認を!