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バンドの中でも外でも強いメンバー6人のここ最近のアザー・ワークスを再チェック

KIRINJI EXTRA 11 Verve/ユニバーサル(2015)

『11』の収録曲を中心にパフォーマンスしたライヴ音源をベースにポスト・プロダクションを施した本作は、バンドの進化とそれに伴って見えてくる新たな可能性を具現化した作品。結果的に、『ネオ』が〈Neo〉な作品になることは、ここですでに予告されていたとも言える。

 

Jazztronik,田村玄一,安田寿之 Aloha Exotica 徳間ジャパン(2016)

田村玄一が気鋭のサウンド・プロデューサー2人と名を並べたアルバム。マーティン・デニーやハワイアン・クラシックなども取り上げられているリゾーティーなサウンドは、どことなく夏の匂いもする『ネオ』と代わりばんこに聴きたい、2016年夏。

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青山陽一 Quarter Century Of Odrelism Pヴァイン(2015)

2005年の高樹ソロ『Home Ground』にも参加していたブルーアイド・ソウル・フィーリングのシンガー・ソングライター。彼が率いるthe BM'sのメンバーには千ヶ崎学が名を連ねており、新曲も含めてこのオールタイム・ベスト収録のほぼ半数で活躍している。

 

TAMURA GENICHI Drifting Ship Slide Labo(2015)

還暦にして初となった田村玄一のソロ・アルバム。大陸的イメージを湧き上がらせる“民族の絆”をはじめ、ブルース、クラシック、アンビエントなど、スティールギターとスティールパンを操って広大な音楽絵図を描いている。KIRINJIからはコトリンゴと千ヶ崎学も参加。

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V6 Beautiful World avex trax(2016)

なんだかんだ言ってもKIRINJIメンバーのなかでは本隊に割く時間のもっとも多い堀込高樹だけに、近年の外仕事は控えめだが……。本作のカップリングに収録された20th Century歌唱の“不惑”は、ジョルジオ・モロダー風なディスコ・サウンド以上に、高樹の詞がテイスティー。

 

千菅春香 TRY! flying DOG(2016)

彼女が出演していた2015年のTVアニメ「幸腹グラフィティ」、その音楽を担当していたのはコトリンゴ。その縁から、このファースト・アルバムでも共演を実現。渡瀬マキのカヴァー“あなたのほほえみ”(詞曲は矢野顕子)では仲睦まじいピアノ・デュオを聴かせています。

 

C.O.S.A.,KID FRESINO Somewhere SUMMIT(2016)

名古屋を拠点に活動するラッパー/トラックメイカーのC.O.S.A.と、NYへと拠点を移したKID FRESINOによる遠距離コラボ盤。jjjのプロデュースによるジャズ・フレイヴァーなトラックに乗った“Swing at somewhere”では、コトリンゴがヴォーカルで客演。

 

柴咲コウ 続こううたう Colourful(2016)

課外活動も活発な各メンバーのなかにあって、もっとも多忙を極めていたのは間違いなく弓木英梨乃だ。秦基博吉澤嘉代子、さらにこの柴咲コウらのツアー・サポートに引っぱりだこ。果ては6年ぶりのソロ・ライヴまで完売御礼と、その自信はもちろん、KIRINJIに還元されているはず。