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【Crossfaith World Tour Diaries】第7回 Even Darkness Must Pass―Teruが綴る新シングル『New Age Warriors』制作秘話

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Even Darkness Must Pass

俺が好きな映画〈ロード・オブ・ザ・リング〉の中で、主人公フロドの心が折れてしまいそうな時に、親友のサムがかけた言葉で、〈明けない夜はない〉というような意味があります。
俺もこの言葉に助けられた夜が沢山ある。
今回の記事は、今月リリースした俺たちCrossfaithのシングル『New Age Warrioirs』についてProgram/VisionのTeruが担当します。

話は暗闇の中にいた去年の12月、俺たちがプリプロでよく使っているMORG STUDIOの部屋の天井を俺はじーっと睨みつけ、ノートパソコンのモニターにはスクリーンセーバーが延々と映し出されていた。あまりこの言葉は好きじゃないけど、スランプだったのだと思う。

2015年作『XENO』収録曲“Wildfire”
 

アルバム『XENO』が完成した時は嬉しかった。これまで積み上げてきたものが形になった作品だと思う。
ただ今回のシングルを作曲する為には、また初めからひとつずつ積み上げていく事が必要になる。
LAでのレコーディングは1月1日から決まっていたが、作曲の進行はだいぶ遅れていた。
このままではLAに行ってもレコーディングが出来ないから、行くのを中止にしないか?とゾンビみたいになった俺がKENに相談した。
KENは「直感やけど、LAに行けばきっと大丈夫って確信してる、絶対にできるよ。行かないっていう選択は何も変わらない、だからLAに行こう」
そう言ってくれてから、KENとスタジオに籠って、出国の前夜の大晦日に“Revolution”が完成した。

今作のプロデューサーも『XENO』と同じくJosh Wilburに依頼した。

レコーディングのプロセスも俺たちに合っているし、彼となら音楽的な可能性をもっと追求できると思った。
LAにあるFortress Studioに到着すると、アシスタントのニックが前回教えた大阪スラングを覚えていて、〈マイドー!〉と言って陽気に再会し、レコーディングが始まった。

 

“Revolution”

前作『XENO』のレコーディングの時に、KENはメロディーに挑戦していて、JoshがKENの可能性を引き出してくれた。
今回迷わずJoshを選んだのも、KENとのリレーションがすでに出来上がっているし、KEN自身、さらにシンガーとして成長したいという意志が大きかったから。
この楽曲はほとんどメロディーで構成されていて、バンドとしても新たな可能性に挑んだ楽曲になった。

 

“Kill'Em All”

今回もTatsuがデカいアメ車を運転して、毎日ホテルからスタジオまで向かったんだけど、アメリカで車に乗っていて楽しみな事がラジオだ!
ジャンル毎に細分化された専門チャンネルの数々が、アメリカにおいてどれだけラジオの影響力が強いかを示していた。
俺たちが毎朝聴いていたのは、もちろんロック専門チャンネルのSiriusXMだ。
そのラジオでよくプレイされるのがDisturbedPapa Roach等の骨太なビートのバンドで、この楽曲のイントロなんかはその影響が出ていると思う。

ディスターブドの2015年作『Immortalize』収録曲“The Sound Of Silence”

 

“Rx Overdrive”

Kazukiが得意とする凶暴なギターリフを中心に、とことんまでパンチを追求した楽曲。
エレクトロのジャンルで、BPM150ぐらいの、ギョーン!ギョーン!と歪んだキックが特徴的なHard Styleっていうのがあるんだけど、エレクトロの中でも攻撃的なサウンドで、以前からCrossfaithに使えそうだなって思ってた。
その歪んだキックをKazukiのリフに乗せてみたら、ぶっ飛んだ破壊力が生まれたんだ。
でもその当時の俺は固定概念に縛られていて、BPM190のバンド・サウンドにHard Styleの要素を加えるかどうかを最後まで悩んでいた。
みんなを部屋に呼んで聴いてもらったら、Kazukiが「めっちゃパンチあるやん! 加えようぜ! 理屈とかどうでもよくて、カッコいいか、カッコわるいかやん」
その通りだなと思った。
昔から俺たちは〈ダブルパンチ〉っていうバンド・サウンドとエレクトロ・サウンドの、どちらも尖っているものを作ろうと心がけてきたのを想い出す事ができた。

こうして『New Age Warriors』に収録されている3曲は完成し、俺たちは日本に戻った。

Crossfaith New Age Warriors ARIOLA JAPAN(2016)

Even Darkness Must Pass

暗闇をくぐり抜けて新たに始まる、俺たちの進撃を楽しみにしていて欲しい。ツアーで会おうぜ!!

Cheers,
Teru

★Crossfaith『New Age Warriors』全員インタヴューはこちら

PROFILE:Crossfaith


Kenta Koie(ヴォーカル)、Terufumi Tamano(プログラム/ヴィジョン)、Kazuki Takemura(ギター)、Hiroki Ikegawa(ベース)、Tatsuya Amano(ド ラムス)から成る5人組。2006年に結成。2009年に初アルバム『The Artificial theory for the Dramatic Beauty』を発表。翌2010年には初作がヨーロッパでリリースされ、海外デビューを果たす。2011年にヨーロッパに続きUSでも発表することにな る2作目『The Dream, The Space』を完成。アジア圏をはじめヨーロッパやUSなどでのツアーやフェス出演も精力的に行うようになる。そして2012年にミニ作『ZION EP』を、2013年には世界デビュー盤となる3作目『APOCALYZE』をリリース。2014年には世界を股に掛けた活動の充実ぶりに拍車がかかり、 メジャー・デビュー・シングル“MADNESS”を発表。2015年に入ると日本国内での初ワンマン・ツアーを開催したほか、メジャー初作『XENO』を リリース。さらに初の映像作品となるライヴDVD「LIVE IN UNITED KINGDOM AT LONDON KOKO」、ドキュメンタリーDVD「ACROSS THE FUTURE ~The Beginning~ すべての始まり」を相次いで発表した。そして、2016年5月のSiMとのコラボ・シングル “GET iT OUT”に続き、7月には最新シングル『New Age Warriors』(ARIOLA JAPAN)をリリース。7月、8月は海外を含む数々のフェス出演をこなしつつ、9月からは新シングルを引っ提げて、日本国内ではバンド史上最長・最多の 全国ツアー〈New Age Warriors Tour 2016〉をスタートする。

★ライヴの予定ほか詳しくはこちら

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