〈病みの入口〉という表題そのままの闇にゆっくり引きずり込まれる初作。シリアスなワンループを従えて落ち着き払ったフロウを淡々と吐き、ソウルフルな“Great Journey”を前半のピークに、Mr.Smileを迎えたエグい“Bitter”やDyyPRIDEとの“再生”などの濃いコラボも交え、濁った現実と内側の葛藤という両面から息詰まる日常を描いていく。女声と絡んだジャジーな“また明日”や“Letter”で終盤に救いを残す構成もいい。