インディアンズ名義で活動を続け、〈デンマークのボン・イヴェール〉とも称されてきたシンガー・ソングライターが、本名を掲げて4ADより再出発。従来の生音志向なプロダクションは隅に置き、この新作ではエレクトロニカ仕掛けの幻想的なフォーク・ポップを展開している。メランコリックなメロディーと虚ろなヴォーカルも相まって、同郷のミューとレーベルの先輩であるコクトー・ツインズを合わせたような雰囲気だ。