日本語ラップ界隈で名を馳せるレーベルから、エッジーにも程があるロック2作品が登場!

王様ハろばノ耳 発覚 Jet City People(2016)

 日本語ラップ・シーンにおいて〈ネオ東海〉と呼ばれる面々を支えてきたJet City People。その約1年ぶりとなるリリースは、共にJCP初のロック・アクトに。まず、2014年のレーベル・コンピ『Fat Bob's ORDER vol.3』にも参加していた王様ハろばノ耳の初作『発覚』は、カオティックなエネルギーを猛スピードでドライヴさせた剛腕ハードコア作品。甲高いスクリームにポエトリーを交えたヴォーカル・スタイルや、人を喰った佇まいと反比例する硬派なリリックからは、初期のQomolangma Tomatoを想起したり。

 

6EYES TABLE Jet City People(2016)

 そしてもう片方は、なんと名古屋アンダーグラウンド界の顔役、6EYESの5年ぶりの新アルバム『TABLE』! こちらはピンク・フロイドヴェルヴェッツを彼ら特有のポスト・パンク感覚で鳴らしたような一枚で、どこまでもロウでニヒルなムードに痺れる。レーベル代表の呂布カルマも両タイトルに客演(前者にはROO-TIGERも)。エッジにエッジを重ねたようなこの組み合わせ、JCPの今後にも期待が膨らむ2作品だ。