30年ぶりの復活は必然!? 豪華な後人たちと鳴らした2016年にジャストのエレポップ集

 85年に細野晴臣主宰のNON-STANDARDより高橋幸宏のプロデュースでデビューし、テクノ・ポップ以降のシーンに鮮烈な足跡を残しながらも約2年で解散したURBAN DANCE。昨年末にはコンプリート盤『UDクロニクル』がリリースされ、今年に入ってからは再結成ライヴが実現と、驚きの新展開によって再度その名に衆目が注がれるなか、実に30年ぶりのアルバム『U-DNA』が完成した。

URBAN DANCE U-DNA Solid(2016)

※試聴はこちら

 本作は、代表曲のセルフ・リメイク集と、彼らの遺伝子を継承したアーティストによるトリビュート盤の2枚組。前者には現行のバンド・アレンジでフレッシュにアップデートした楽曲が並び、後者は砂原良徳、急逝した森岡賢borisNARASAKIなど凄まじい振れ幅の面々による独自解釈の数々が詰まっている。シンプルに言えば〈エレポップ〉だが、両盤からはニューロマやインダストリアルなど多様な要素が見て取れ、その混交が2016年にジャストに響く。つまり再始動はアニヴァーサリーなお祭りではなく必然なはずで……この先の動きも!?