小熊のコーナー

サマソニを隅々まで楽しみたいアナタへ! BBNG、ブロッサムズ、ヒョゴなど個人的に楽しみすぎる出演5アクトを一挙紹介

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  • 2016.08.17

月日が経つのは早いもので、〈サマソニ〉の開催が今週末に迫ってきた。Mikikiで総力特集してきた深夜の〈HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER〉も非常に楽しみだが、日中のラインナップだって最高だ。レディオヘッドアンダーワールド1975など海外のトップ・クラスや、星野源サカナクションなど日本が誇るポップスターが目玉であることは間違いないが、ジャンルや国境を越えて、各方面のタレントが集結している点にも注目したい。和田アキ子ハイエイタス・カイヨーテマーク・ロンソンゴールデンボンバーが同居している、このハイブリッド感こそが〈サマソニ〉最大の魅力だろう。

そう、見どころは数えきれないほどある。再結成したTHE YELLOW MONKEYアット・ザ・ドライヴ・インも注目すべきだろうし、SWVミュージック・ソウルチャイルドラリー・グラハム&グラハム・セントラル・ステーションが〈BEACH STAGE〉で繰り広げるライヴも盛り上がりそうだ(詳しくはこちら)。さらに、炒飯の万博(我が家の近所にある、とっても美味しいチャーハン店)など〈ソニ飯〉も充実しており、〈SIDE SHOW〉ではお笑いやアイドル、稲川淳二の怪談や大道芸まで堪能することもできる。そういえば2012年には、ここでブレイク前夜のBABYMETALを目撃したものだが、今年もそういった思わぬ発見に巡り会えるかもしれない。

このように、〈サマソニ〉は隅から隅までおもしろい。せっかく行くなら、とことん楽しもうぜ!ということで、誰かの参考になることを期待しつつ、個人的に楽しみにしている5組の海外勢を紹介していこう。

 

◎バッドバッドノットグッド

プログレ好きも唸らせた新作『Ⅳ』を引っ提げて、カナダが誇るオルタナティヴ・ジャズ・バンドが2度目の来日を果たす。オッド・フューチャー勢などヒップホップとの交流で知られる彼らだが、演奏はソウルフルでド迫力。さらに、以前はトリオだったが、今回はサックス奏者を加えた4人編成にスケールアップしている点も見逃せない。2014年の初来日公演は〈これがスター誕生の瞬間!〉と思えるほどの盛り上がりだったが、サイケでムーディーな音源に対して、パンキッシュなノリが際立つライヴは〈サマソニ〉向きのはず。彼らをジャガ・ジャジストやハイエイタス・カイヨーテ、キングと同じ週末に楽しめるなんて、なんとも贅沢な話だ。

 

◎ブロッサムズ

新人アーティストの登竜門〈BBC Sound Of 2016〉にロック・バンドで唯一選出されたブロッサムズは、同郷マンチェスターの大先輩であるオアシスにも引けを取らないスケールの持ち主だ。煌びやかなシンセを活かしたアレンジと、とろけそうに甘いメロディーの合わせ技が彼らの武器。今月リリースされたばかりのデビュー・アルバム『Blossoms』も、ビビるほどの名曲オンパレードで全英1位を獲得しており、〈満を持して〉という表現がこれほど相応しい来日アクトも珍しいだろう。同日出演のスウェードと共に楽しみたい。

 

◎ラット・ボーイ

ブロッサムズと同じく〈BBC Sound Of 2016〉にノミネートされたUK若手急先鋒、ラット・ボーイは嬉しい初来日。(ジェイミー・Tが多く比較対象に挙げられる)英国訛りのヒップホップに今日的なインディー・マナーを折衷させるセンスが魅力で、最近公開されたハイテンションな新曲“Get Over It”がとにかく素晴らしい。本国ではすでに人気者であり、ライヴ動画でも凄まじい盛り上がりを確認できる。この光景を日本でも……というのは難しいかもしれないけど、陽気なヴァイブスがステージ上で弾けまくることを期待したい。

 

◎ヒョゴ

ここ数年の〈サマソニ〉はアジア勢の紹介に力を入れている印象だが、8月23日(火)の単独公演は即完売するなど、日本でもブレイクの予感がプンプンしているヒョゴがこのタイミングで登場するのは嬉しい限り。Suchmosによく喩えられているみたいだが、フロントマンのオ・ヒョク(鼻ピアスがトレードマーク)はRO69のインタヴューで〈ホワイテスト・ボーイ・アライヴが大好きだった〉なんて発言もしていたりと、ソウルからギター・ポップまで音楽性のレンジは幅広い。何はともあれ、馬力がハンパなさそうなライヴを早くこの目で観てみたいものだ。あと韓国勢では、スルタン・オブ・ザ・ディスコも観たい! 彼らとSCOOBIE DOの対談記事も改めてどうぞ。

 

◎リンイーン

アジア勢ではもう1組、シンガポール出身の女性シンガー・ソングライターであるリンイーン(Linying)も楽しみにしている。ドーターをもっとエレクトロニックに仕立てたような、メランコリックで洗練された歌声の持ち主であり、息を呑むほど美しいピアノ・バラード“Sticky Leaves”は絶品。昨年の〈サマソニ〉に出演していた同郷のスティーヴ・マックイーンズと同様に、ダークホースとして話題を集めそうだ。屋外の〈ISLAND STAGE〉に18時半から出演するので、きっと美しい夕暮れと共にライヴを楽しむことができるだろう。レディオヘッドを観に行く前に、ふらっと寄り道してみることをお薦めしたい。

【プロフィール】
小熊 俊哉

小熊 俊哉

86年新潟県生まれの編集者。出版社勤務を経て2015年4月よりMikikiに所属。ライナーノーツ執筆(主に洋楽インディー・ロック)など、ライター仕事もいくつか。アイコンにしているのは好きなアルバムです。 Twitter:@kitikuma3

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