前作から、6年と言う月日が経ち、ようやく届いた通算10作目。良い意味で何も変わることのない彼らのサウンドに安堵感すら感じる。彼らの全てのアルバムにも言えることだが、1曲目の出だし数秒でTFCサウンドだと分かる安定感がもちろん本作にもある。これは、スコットランドのミュージシャン全体に言えることだが作品ごとに大きな変化を求めず、自分達が望む音を素直に鳴らすことに重きを置く一貫した姿勢。本作を聴いて、その素晴らしさを改めて実感した。私がレヴューを書くのも今回で最後となるので、改めてこれだけは言いたい。グラスゴー、いやスコットランドにハズレなし。