私は原始人。2人はちゃんと人間だった(Nao☆)
――〈T-Palette感謝祭〉では、ぽんちゃがセーラー服を着たこともありましたね。
Megu「恥ずかしかったですね。年齢が理子(石野理子/アイドルネッサンス)ちゃんよりも上なので」
――ひと回りぐらい上で。
Nao☆「え、リコちゃん何歳なの?」
Megu「15歳とか」
Nao☆「ヤバい! 私は原始人だったよ」
――原始人!?
Nao☆「私が15歳のときは原始人だったけど、いまの15歳は出来上がっている子が多いという話をしてたんですよ」
――ビジュアル的な粗削りさってことですか?
Nao☆「エビ中(私立恵比寿中学)さんもすごく仕上がってる感じだし。私の15歳は整形疑惑が出るぐらいいまと違っていますよ」
――まだ石器を使ってそうなレヴェル(笑)。取材するたびに可愛くなっていると毎回言ってますけど、2014年よりも可愛くなっていると思いますよ。
Nao☆「良かったー!」
Megu「原始人じゃないよ」
――ちゃんと現代人になってますよ!
Nao☆「最近やっと人間になれました! 中学校の卒アルはなんでこの写真なんだ! 絶対に殺意があるとずっと言っていて」
Megu「殺意!」
Nao☆「あ、悪意だ(笑)」
――外見的な自信は多少出てきました?
全員「……」
――相変わらずこの話題になると黙る(笑)。
Nao☆「可愛いと言ってくれる人たちがいるのは、すごくありがたいことですよね。推しとか……自分のどこが良くて、推しってものになっているのかなって思います」
Megu「年齢を重ねるごとに若返っているとは言われますね」
Nao☆「原始人から(笑)」
――みんな原始人だったんですか?
Nao☆「私は原始人。2人はちゃんと人間だった」
――1人だけ原始人がまぎれてた(笑)。
Nao☆「ユッキー(雪田/T-PaletteのNegicco担当)がNegiccoをやりはじめたとき、ヤベェと思ったと言っていたから(笑)」
――良い意味じゃない感じの〈ヤベェ〉だったんですね。
Kaede「RECさんも言ってたよね。〈この感じなのに、この子たちどうしていくんだろう?〉みたいに」
――コンバットRECも、ボクがNegiccoの話をしても一切興味を示さなかった時期が長かったですからね。
Nao☆「RECさんはいつからなんだろう?」
Kaede「“サンシャイン日本海”のときかな」
――仕事で絡んだのはそれくらいからですけど、その前ぐらいにスイッチが入って。
Nao☆「みんなRECさんを怖いと言ってたんですけど、私たちは笑顔のRECさんしか見たことない」
――デレデレの(笑)。
Megu「宇多丸さんが〈RECはトークショウをやっていても、モーニング娘。の話で熱くなると暴れるんだよ〉という話をしてたんですけど、そういうのが想像できないんです」
――いまはNegiccoの野音でも、関係者挨拶を兼ねたメンバー握手時に、最後の鍵閉めをやったうえ、雪田さんにはがされるまで話し続け、会場の外に出たら、出待ちしているお客さんに〈お疲れさま!〉と声を掛けて回っているとか。
Nao☆「え、そうだったんですか!」
――〈おまえの立場はなんなんだ〉と思って(笑)。
Megu「最高ですね。“光のシュプール”でオリコン10位内に入りたいと強く思っていたときも、トークショウに呼んでくださったり」
――リリイベの場所が新宿だったんですよね(2014年12月4日)。その日ちょうど新宿ロフトプラスワンでは、ボクと杉作J太郎さんがイヴェントをやっていて、Negiccoが飛び入りしました。
Megu「その場で宣伝させてもらって」
Nao☆「楽しかったです」
Megu「あそこで初めてNegiccoを知ってファンになってくれた人もいるんですよ、いまでも来てくれます」
――その直前まで、杉作さんが菅原文太さんの発言を引用して〈女の子がいないと僕もスイッチが入らないんだよ!〉と言ってたんですよ。実際、Negiccoが来てから急にパワーアップして、何を言ってもウケる状態になったという。
Nao☆「良かった。楽しかったです」
――ところがDVD「LIVE & LIFE Negicco 2014-15 Winter」(2015年)の“光のシュプール”リリイベのドキュメントでは、内容が内容なんで会話が全部カットされていた(笑)。
――今年に入ると欅坂46の平手友梨奈さんがデビューして、かえぽに似ているとよく言われるようになりましたね。
Kaede「めっちゃ言われます。おばあちゃんにも〈雑誌の表紙、かえぽかと思った〉って言われました」
Nao☆「ウチのお母さんも〈かえぽが出てる! 違った!〉と言ってた(笑)」
――でも、自分に似ていると言われている人が、メジャーなグループのセンターになって、カリスマ性があるとか言われてるのはどう思いますか?
Kaede「私はそう言われて嬉しいけど、向こうは絶対に嫌でしょ。10歳も上の人に」
――あのオーラの出し方はすごいですよね。
Kaede「独特。あの子はカッコイイ」
――顔は近いかもしれないけど違うなって思います?
Kaede「いや、もう全然違います」
Nao☆「キリッとした顔するよね」
Kaede「表情がすごくカッコイイ」
――スイッチが入る感じですよね。
Nao☆「そうそう、MCのときは普通だけど、歌いはじめると変わる感じ」
Megu「若いのに顔立ちがしっかりしてるよね」
Nao☆「そうやって出来上がっていくんだよ、平成は」
――原始人と違って(笑)。
Nao☆「平成スタイルってあるらしいんですよ。(東京)女子流ちゃんみたいな、細くて脚が長くて顔がちっちゃくて、という」
――夢みるアドレセンスとかああいう感じの。
Nao☆「ああ……。こっち、めっちゃ昭和だもん」
この先もずっと2人と一緒にいるんだろうなという感じがしています(Nao☆)
――じゃあ最後に、昭和VS平成の対バンになるエビ中(私立恵比寿中学)の話もしておきますか。2017年の新春(詳細は後日発表)に開催決定ということで。
Nao☆「エビ中ちゃん、すごい楽しみ!」
Megu「すごい組み合わせですよね」
――確かに意外だったし、まったく想像してなかったです。
Megu「そうですよね。みなさんもビックリされたんじゃないかなと思うんですけど」
――接点はあったんでしたっけ?
Nao☆「どこで初めてお会いしたんだろう? あ、〈MJ〉だ! そのあと〈Bowline〉でご挨拶して」
Megu「共通点が多いんです。レキシの池ちゃん(池田貴史)が曲を提供してくれているところとか。あと“ねぇバーディア”をラジオでかけてくださったり、制作チームが繋がっていたり、そういう縁があって実現します」
―― これをいちばん喜んでるのは、ぽんちゃですか?
Megu「フフフ、ホントに嬉しいです(笑)。めっちゃ嬉しい。でも、みんなも嬉しいと思うし、制作チームも喜んでくれて」
――ファン層は重なってないんですよね?
Megu「どうですかね」
雪田(T-Palette A&R)「たぶん全然重なってない(笑)。エビ中さんのファンはみんな若いですよね」
Megu「若かった! 私の真後ろでガチ恋口上? あれをやってる人がいて」
――ウリャオイの人たちばかりですよね。
Megu「そうですね、すごかった」
――Negiccoのライヴで誰かがよっしゃいくかもしれないですよ。
Nao☆「よっしゃいくぞー(笑)!」
Megu「練習しないとね。どの曲が合うかな」
Kaede「楽しみだね」
――また2年後もインタヴューしに来ますよ。
Nao☆「15周年だ!」
――アラサーになってもアイドルを続けていく自信は?
Nao☆「だんだん落ち着いてきました。〈この先どうなっちゃうの?〉じゃなくてNegiccoはこのままで良いんだなって。何年後かはもうやってないんだろうなというよりも、この先もずっと2人と一緒にいるんだろうな、という感じがしてきているし、そうありたいです」
――不安は減ってきた?
Nao☆「正直、一時期は大きくなって、TVにもっと出ることも想像してたんですけど、違った意味のいろんな現実を見て、〈あぁ……〉と思うこともあった。でもやっぱりステージにずっと立っていたいなと思います。歳を重ねて、いろいろあってもNegiccoは続けていきたい。何年か前に嶺脇(育夫)社長が〈子供を抱っこしながらラインダンスしてほしい〉と言ってくださったときは、〈なんでいまNegiccoでがんばろうとしてるのに、子供を生む話になるのかな?〉と思ってたんですけど」
――ああ、話が通じてなかったんですね(笑)。
Megu「アイドル辞めろ、ということなのかなって」
――全然違いますよ! 長いスパンでやってほしいってことです。
Nao☆「それがいまわかりました。嶺脇さんは、取材を受けたときにも、私たちが結婚して子供を生んでも、Negiccoをやっている姿を、Negiccoの次の段階を見たいと言ってくださる。そうやって言われるのはすごいなと思って」
――辞めようと悩んだかえぽ的にはどうですか?
Kaede「いま結婚とかはまったく見えてないし、現実的じゃないから、そこで悩むことはないですけど。でも、自分でちゃんと努力していかないと、体力がどんどん持たなくなっていくのかなというのはある」
Nao☆「体力問題はあるよね(笑)」
Kaede「声が出なくなったり」
Nao☆「どんどん疲れが取れにくくなってきたり、すぐ筋肉痛になったり」
――この先、Negiccoで誰が最初に恋愛とかで騒ぎを起こすのかも気になりますね。
Megu「騒ぎ(笑)。FRIDAYとか?」
Nao☆「FRIDAYされないでしょ」
Kaede「有名にならないとされないから」
Nao☆「でも、私が入院したのYahoo!ニュースになってた」
Megu「私がタワーレコード新宿店の階段から落ちたときも、Yahoo!ニュースに載ったよ」
――そんなことあったんですか。
Nao☆「え、階段から落ちたの?」
Megu「ステージから降りる階段でズルッとなって」
Nao☆「FRIDAYにはならないかもしれないけど、Yahoo!ニュースには!」
――この先も、このほんわかした感じで呑気なニュースを期待してます。
全員「ありがとうございます!」