近年、東京でもっとも注目を集めるヒップホップ・クルーと言えばKANDYTOWN――これに異論を唱える人はいないだろう。ビートメイカー/ラッパー/DJ/フィルム・ディレクターなどから成る、総勢16名の東京生まれの彼ら。これまでにミックステープ『KOLD TAPE』(2014年)にストリート・アルバム『BLACK MOTEL』(2015年)、トラックメイカー・noshとのタッグによる500枚限定作『Kruise'』(2015年)をリリースする一方、IO呂布菊丸YOUNG JUJU(9月28日に初作発表)といった構成員たちがソロ作をドロップしたり、各々がさまざまなアーティストの楽曲に引っ張りだこ。さらにアパレル・ブランドとのコラボやファッション誌の表紙を飾るなど、多方面でその影響力を強めてきた。

★IO『Soul Long』のコラムはこちら
★菊丸『ON THE KORNER』のレヴューはこちら

KANDYTOWN KANDYTOWN ワーナー(2016)

そんなKANDYTOWNが満を持してメジャー・デビュー! 11月2日にファースト・アルバム『KANDYTOWN』をリリースすることが発表された。今年3月にミュージック・ビデオが公開されたReebok CLASSICSとのコラボ曲“GET LIGHT”(超カッコイイ)が収められるほか、初回限定盤にはクルーの全MCが参加したナンバーを含むボーナス・ディスクが付くとのこと。また、このタイミングで、収録曲“Paper Chase”のMVが公開されている。MIKIがプロデュース、MUDとYOUNG JUJU、DIANがMCを担当した、ピアノのサンプリングを軸にしたシンプルながら骨太なビートにグッとくる一曲だ。

 

そしてここでは、KANDYTOWNがこれまでに発表してきた楽曲や、構成員のソロ曲/参加曲の一部を映像で紹介しよう。個人的にツボすぎるトラック満載……!

2014年のミックステープ『KOLD TAPE』収録曲“IT'z REVL”
 
2015年作『Kruise'』収録曲“Skweeze Me”
 
IO、DONY JOINT、YOUNG JUJUの2015年のEP『Nothing New EP』収録曲“We & 4Ever U ”
 
IOの2016年作『Soul Long』収録曲“City Never Sleep”
 
呂布の2016年のEP『All in One EP』収録曲“Car Race”
 
菊丸の2016年作『ON THE KORNER』収録曲“On The Korner”
 
9月28日にリリース予定のYOUNG JUJUのニュー・アルバム収録曲(?)“The Way”
 
Suchmosの2015年作『THE BAY』収録曲、呂布が参加した“GIRL”
 
SIMONの2016年作『03』収録曲、IOが参加した“Eyes”
 
BCDMGの2016年作『FACT OF LIFE』収録曲、IOとYOUNG JUJUが参加した“Same As”