2009年末に東京で結成されたオルタナ気質の4人組が鳴らすのは、うだるような暑さが続く気怠い夏の風景。乾いた音色のソリッドなツイン・ギターと、タイトなリズム隊によるアンサンブルを基調に、曲によっては空間系のエフェクトを使って、蜃気楼のようなサイケデリアを浮かび上がらせる。初期のナンバーガールとリンクする世界観からは、“透明少女”の〈気づいたら俺は夏だった風景〉というフレーズが思い浮かんだ。