山田洋次監督最新作は『男はつらいよ』ならぬ『家族はつらいよ』。シリアスだった前作の『母と暮せば』とは打って変わり、笑いに振り切った作品になった。『東京家族』のキャラクターはそのままに設定だけ変えている点も面白い。中盤から後半に掛けて予想以上に笑いのテンポが早く、小ネタもたっぷり。ずっと笑いっぱなし。『東京家族』と同様、どのキャラクターに主観を持っていくかによってこの映画の見方はまったく変わってくる。また主観を変えて観たとき、もしかしたら身近な人の大切さが分るかも。ぜひ家族そろってお茶の間で鑑賞してほしい。この作品も『男はつらいよ』同様シリーズ化希望。