SIRIUSによるダンサブルな表題曲で大きく翼を広げ、m-floをネタ使いした人懐っこいヒップホップ・ソウル“Nobody”、Staxx Tの手によるトラップ・ホップ“PARTY CHAKKA-MEN”という2曲を叩き込むという冒頭の采配こそ、この新作に2人が託したバランスのように思える。実際は引き続きEDM由来のダンス・トラックも少なくないのだが、鮮やかだった前作のイメージを回避しながらリリックに生々しさを増した結果、今回は前作以上にラップの牽引する場面が多く感じられるのだ。もちろんメランコリックな失恋ソング“Just Like You”や壮大なユーロダンス調の“Forever Young”など、視点もサウンドも自由にスイッチングしながら新しいポップネスを提示する姿勢も変わらず。頼もしいグループになった!