Class of ’94
94年生まれアーティストの代表といえば……

JAKE BUGG 『Shangri La』 Mercury(2013)

 デビュー時からストーン・ローゼズやノエル・ギャラガーのサポートに抜擢されていたというのも94年的に縁のあるシンガー・ソングライター。前年の初作がヒットしてここではリック・ルービンと組んでいるが、まだまだ大きくなっていく過程だという青臭さも見せるのが凄い。

 

EARL SWEATSHIRT 『Doris』 Odd Future/Columbia(2013)

 数年前のミックステープから注目されたオッド・フューチャーの彼も94年生まれ。身内やセルフ・プロデュースを中心に作り上げた本作では、ネプチューンズやRZAのような20年選手も招くことによって、一貫した自身の価値観の源泉をプレゼンテーション。しかし若いな~。

 

家入レオ 『a boy』 Colorful(2014)

 昨年メジャー・デビューを果たした彼女のセカンド・アルバム。同世代やその下の世代にも届くポジティヴな歌が空虚に響かないのは、老成することなく詞作の感性を瑞々しく保ち続けているからでしょう。不安定な年齢に対する不器用な揺れも覗かせるのはハタチ前後ならでは。

 

JUSTIN BIEBER 『Believe』 RBMG/Universal(2012)

 数々のお騒がせ事件を起こしつつバードマンに車を贈られたり、いよいよサグい方向に突入しつつあるジャスティンも94年生まれの出世頭。デビュー時の可愛いイメージを忘れさせようとするような本作でも達者で派手なアーバン・ポップを聴かせてくれるが……次はどうなる?