しばらく続いたEDM路線と別れを告げ、ブリトニーがさらなるグローリーを求めてシフト・チェンジ! DJマスタード周辺で活躍するトゥワイス・アズ・ナイスをはじめ、カシミア・キャットマットマン&ロビンら裏方も総入れ替えしています。G・イージー客演曲を含むアンビエントR&B調の序盤から徐々にテンションを上げ、ドゥワップを下敷きにしたもの(チャーリー・プース好きは必聴!)や、トロピカル・ハウスに流行りのレゲエ使い、さらにその延長線上でメジャー・レイザーがやりそうなインド風味のふわふわポップなどを矢継ぎ早に披露。つまりここ数年のトレンドを欲張りに並べているのですが、スタイリッシュにキメすぎず、良い意味でいなたくて大衆性たっぷりな点がブリならではでしょう。近作に比べると全体的にアーバン色が濃く、『In The Zone』の2010年代ヴァージョンといった雰囲気もあるし、〈Oops〉の掛け声も“Liar”でのエロい低音ヴォーカルもたまりません。この10年でいちばんの傑作!