数々のTVCMソングを手掛け……という説明はもはや不要。2年半ぶりとなる新作もまた、流麗なヴァイオリン、完璧なプログラミング、清涼感のある歌声の合わさりが見事で、非の打ちどころがない。多幸感溢れるポップなメロディーにも磨きがかかり、数曲が持つ〈陽光を浴びながら踊り出したくなる感覚〉はアウスゲイルの音楽と通じる部分も。後半は映像喚起力の高い曲が続き、どこか遠い国を旅しているような気持ちになる。