70年代にウェザー・リポートでも活躍し、ソロ初作〈ジャコ・パストリアスの肖像〉(76年)でベースの概念を大きく塗り替えた伝説のエレクトリック・ベーシスト、ジャコ・パストリアス。現在に至るまで数多くの後進アーティストに多大なる影響を与え続ける彼の生涯に迫ったドキュメンタリー映画「JACO」が、12月3日(土)より東京・新宿シネマカリテほかにて日本公開される。

メタリカのベーシストであるロバート・トゥルージロが製作に携わったことも話題になった同作は、昨年USで公開。ジャコの家族や友人、身近な関係者に加え、フリージョニ・ミッチェルスティングハービー・ハンコックなどなど豪華なアーティストたちの証言を通じて、87年に35歳の若さで逝去した彼の波乱万丈な人生を紐解いている。なお、ジャコの誕生日である12月1日(木)には新宿シネマカリテにてジャパン・プレミアが開催されるので、こちらもチェックを!

「JACO」サントラのビハインド・ザ・シーン映像(英語のみ)
 

また、この映画の公開に先駆けて、〈ベースの日〉にあたる11月11日(金)に東京・BLUES ALLEY JAPANで〈JACO NIGHT〉の開催が決定。ヴェテランの櫻井哲夫やジャコ本人とも交流があった日野”JINO”賢二をはじめ、IKUO織原良次らジャコをリスペクトする日本のベーシストたちが一堂に会し、彼の楽曲をプレイ。さらに、ジャコにまつわる著書を多く発表する元ADLIB編集長・松下佳男を迎えたトーク・コーナーもあるなど、ジャコを愛する人なら足を運ばずにはいられないイヴェントになりそうだ。