ナウシカ、トトロ、もののけ姫…スタジオジブリ作品で圧倒的な名曲を紡ぎ、数多の映画音楽を生み出してきた作曲家:久石譲。そう、彼は作曲家なのである。そして指揮者でもあり演奏者でもある。幅広い音楽活動を通して深められた音楽への理解と愛が一冊の本にまとめられた。クラシック、特にオーケストラと相対して感じ考えた音楽の歴史を、独自の解釈・考察も随所にちりばめながら綴ったエッセイ集。“日乗”を追いながら音楽の歴史を見返してみてはいかがだろう。巻末には音盤からコマーシャル・書籍まで網羅した主要作品リスト、小沼純一氏との対談も収録とかなり豪華な仕様だ。