創造的な若者は常にインスピレーションを求めるもの。すぐ側にお手本がいれば彼/彼女は幸運だけれども人の出会いもまた縁。そういう機会は稀である。だから本を読み、音楽を聴き、映画を観る。そして彼らはペンを執り、楽器を奏で、写真を撮り始める…かもしれない。とまれ本書は、自らの創造性に新たな薪を焼べるべく孤軍奮闘する人にうってつけの一冊。ミュージシャン/ラッパー/映像作家/小説家/スケーター、ここには徒手空拳で世界と対峙し続ける先達の、智恵の欠片が詰まっている。たとえ思秋期の只中にあろうとも、すべての若き心よ。これを繙き箴言の雷に打たれる者は、また幸いなる哉。