アンニュイな歌声とたゆたう音像で長年愛されてきたカウボーイ・ジャンキーズオルタナ・カントリーの先駆者とも称される、カナダ出身の4人組による27年ぶり(!)の来日公演が、2017年1月19日(木)にBillboard-LIVE OSAKA、1月20日(金)・21日(土)にBillboard-LIVE TOKYOで開催される。

カウボーイ・ジャンキーズは85年の結成以来、マーゴ・ティミンズ(ヴォーカル)、 マイケル・ティミンズ(ギター)、 ピーター・ティミンズ(ドラムス)、 アラン・アントン(ベース)という不動のメンバーで活動を続けている。このバンドを語るうえで欠かせないのが、代表作である89年のセカンド・アルバム『The Trinity Session』。地元トロントのトリニティー教会にて、たった1本のマイクと2トラックのDATのみでレコーディングされたという同作は、かのチバユウスケをして〈カウボーイ・ジャンキーズは永遠だね〉と言わしめるなど、ある種のリスナーに語り継がれるマスターピースだ。

『The Trinity Session』に収録されたヴェルヴェット・アンダーグラウンドのカヴァー“Sweat Jane”
『The Trinity Session』収録曲“Blue Moon Revisited”
 

『The Trinity Session』のリリース20周年を記念したリメイク作『Trinity Revisited』(2007年)には、ライアン・アダムスを筆頭にナタリー・マーチャントヴィック・チェスナットが参加し、後進への影響力も強く印象付けていた。その後も、4部作となった〈Nomad Series〉など精力的に動いていたカウボーイ・ジャンキーズだが、日本盤のリリースが途絶えていたこともあって、近年は存在感がやや薄くなっていた感は否めないだろう。

しかし、YouTubeで最近のライヴ動画を確かめる限り、ミステリアスな佇まいと午前3時を思わせる独特のムードはいまも健在だ。(筆者も含めた)後追い世代にとっても、これは奇跡の再来日。浮世離れした演奏に、心ゆくまで酔いしれたい。

ライアン・アダムスが参加した『Trinity Revisited』収録曲“200 More Miles”
 
2015年のライヴ映像

 

カウボーイ・ジャンキーズ

2017年1月19日(木)@Billboard-LIVE OSAKA
1stステージ:開場17:30/開演18:30
2ndステージ:開場20:30/開演21:30
サービスエリア 8,500円/カジュアルエリア 7,500円
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2017年1月20日(金)・21日(土) @Billboard-LIVE TOKYO
〈1月20日(金)〉
1stステージ:開場17:30/開演19:00
2ndステージ:開場20:45/開演21:30
〈1月21日(土)〉
1stステージ:開場17:00/開演18:00
2ndステージ:開場20:00/開演21:00
サービスエリア 8,000円/カジュアルエリア 6,500円
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〈来日メンバー〉
マーゴ・ティミンズ / Margo Timmins (Vocals)
マイケル・ティミンズ / Michael Timmins (Guitar)
ピーター・ティミンズ / Peter Timmins (Drums)
アラン・アントン / Alan Anton (Bass)
カール・スパタロ / Carl Spataro (Guitar)
ジェフリー・バード / Jeffrey Bird (Mandolin, Harmonica, Percussions)