作詞/曲から演奏までをほぼ一人で手掛ける寺田燿児によるプロジェクトの2作目。カントリー、ジャズ、ヒップホップなどを折衷させた異国の楽団のような雰囲気は時代を超越した魅力があり、途中で台詞が挿入される場面は、SFをモチーフとしたミュージカル作品を聴いているようでもある。箱庭的な世界観はトクマルシューゴにも通じるもので、一部で〈京都のブライアン・ウィルソン〉と呼ばれている(らしい)のも納得だ。