期待のメゾ・ソプラノ、ソロ・デビュー! 女性が男性役を歌う〈ズボン役〉のアリア集。生き生きとわくわくするような明るさが素敵な“フィガロの結婚”ケルビーノの名アリアを始め、他にもモーツァルトは“ルーチョ・シッラ”“皇帝ティートの慈悲”も含めた多彩な選曲。オッフェンバック、マスネ等もあり、華やかな技巧と表現力でこれでもかと畳みかけるような聴く楽しさ満載の一枚。中でも短いながら美しい佳曲、シャブリエの“運命を司る小さな星よ”を情緒豊かに歌っているのは印象に残ります。共演も多いマエストロ、ミンコフスキの指揮の下、今しかないこの瑞々しい歌声をぜひお聴き下さい。