上方落語四天王とよばれる、六代目笑福亭松鶴/三代目桂米朝/三代目桂春團治/五代目桂文枝、落語界のヒーロー。戦後滅びかけていた上方落語を盛り上げ、昭和の時代を落語とともに歩み、その未来を切り開いた張本人。それぞれ’70-’80年代にかけての3席を収録したDVD4枚組。上方落語を全国に広めた名演は、いまの上方の落語家たちの基盤であったことがわかる発声や表情であふれていて目が離せない。ブックレットには〈四人が投げ出してしまえば上方落語は滅んでいただろう〉とある。クレジットのたくさんの名前や会社名に、各方面からその意思を受け継ぐ関係者の心意気が感じられる。こうして落語は続いていく。