UKブリストル在住の作曲家/プロデューサー/マルチ・インストゥルメンタリスト、ライアン・ティーグの通算6枚目となる作品。デビュー以降、ポストクラシカルとエレクトロニカを自在に行き来しながらも毎回違うアプローチを提示し続けてきた彼だが、やはり今作も然り。彼が音楽を作るうえで最も核となっているスティーヴ・ライヒからの影響はなりを潜め、昨今のポストクラシカル勢とはあえて一線を画すべく、ライアン・ティーグ初となるバンドサウンドに仕上がっている。これまで通り繊細な音色はそのままに、スリリングな展開と臨場感はバンドサウンドならではと言えるだろう。