Page 3 / 4 1ページ目から読む

JACK GARRATT Phase Island UK(2016)

〈Sound Of 2016〉とブリット賞のアレを制した大型新人。複数の機材を操るライヴは苗場でも観客の度肝を抜くことに。何よりエド・シーラン以降のフォークグライム化したような曲に、UKポップの新たな可能性を見た思いです。 *山西

 

THE LAST SHADOW PUPPETS Everything You've Come To Expect Domino/HOSTESS(2016)

アレックス・ターナーとマイケル・ケインを中心とする4人組は、切迫したロックから70年代のソウル風まで、より幅を広げた音楽性を提示。オーウェン・パレットの弦楽アレンジも超エキサイティング! *土田

 

MACKLEMORE & RYAN LEWIS This Unruly Mess I've Made Macklemore(2016)

チャンス・ザ・ラッパーからYGまでを迎えた意欲作。オールド・スクール・ラップ調の“Downtown”は〈Uptown〉への返歌っぽい前年のファンク・ヒットながら、「ゲットダウン」時代にもマッチするものでした。 *出嶌

 

ANOHNI Hopelessness Rough Trade/HOSTESS(2016)

政治的な作品が目立った2016年。なかでも旧名アントニー・ヘガティの再出発盤は、ハドソン・モホークOPNを連れて従来と異なる音作りに挑むことで、変化する勇気をみずから表現し、強烈なインパクトを残した。 *山西

 

D.A.N. D.A.N. SSWB/BAYON PRODUCTION(2016)

日本の新世代のなかで特に待望されていた初アルバム。クラブ音楽から導き出したアトモスフェリックな生のアンサンブルを擁する注目バンドはいくつかいるが、絶妙な低体温を貫くこの〈ミニマル・メロウ〉は彼らだけのものだ。 *土田

 

LUKAS GRAHAM Lukas Graham Warner Bros.(2016)

特大ヒットした泣きのスロウ“7 Years”以外にも、シカゴ“Saturday In The Park”風のナンバーほか良曲が満載だったデンマークの4人組による世界進出盤。グラミー候補にも挙がり、一気に次期マルーン5の最右翼へ。 *山西

 

SANTANA Santana IV Santana IV/ソニー(2016)

45年ぶりに初期メンバーが揃い、2本のギターがダイナミックに躍る灼熱のラテン・ロックを展開。アルバム・セールスもライヴの評判も上々で、それに気を良くしたニールジャーニーの活動をセーヴしたいと言い出したほど。 *山西

 

スカート CALL KAKUBARHYTHM(2016)

特異なコード進行で超絶ポップな歌を編み出すシンガー・ソングライター。その最新アルバムは、歌への注力や生弦の導入なども効を奏してもっとも開放的な風合いだ。スピッツのサポートで出演した〈Mステ〉での存在感も話題に。 *土田

 

ZAYN Mind Of Mine RCA/ソニー(2016)

1Dのイメージを守ったまま続々とソロ曲を出していくかつての同志を横目に、早々とグループを離脱したこの人は性愛路線へ一直線。マレイ製の寝室R&Bに体臭を染み込ませ、疼くような歌で見事なリスタートを切った。 *山西

 

BIGYUKI Greek Fire HighBreed/ユニバーサル(2016)

NY在住のキーボーディストがビラルクリス・ターナーも招いて前年に作っていたヒップホップ感覚の快作。マーカス・ストリクランドATCQのラスト作への起用も含め、逆輸入で日本上陸してきたタイミングも抜群でした。 *出嶌

 

FIFTH HARMONY 7/27 Syco/Epic/ソニー(2016)

US版「The X Factor」への応募をきっかけに結成された5人組ガールズ・グループ。多彩なR&Bポップをパワフルにハーモナイズした2作目でその人気を決定付けたが、これを書いている本日(12月19日)、カミラが脱退を発表とは……。 *土田

 

KYGO Cloud Nine Kygo/Ultra/Sony(2016)

トロピカル・ハウスの涼風を世界中に届けた若き要人の初作は、ソフトなウワモノといい、奥ゆかしいビートといい、室内聴きにも似合うであろう柔和なタッチのEDM集。場面を選ばない普遍性によって、その勢力はいまだ拡大中。*土田