ロック史上の重要ベーシストを選んだら確実に五指に入るであろう御大が、ロビン・トロワーウリ・ジョン・ロートジョン・メデスキら多彩なゲストを招いて10年ぶりのソロ・アルバムを上梓。ブリティッシュ・ロックの渋みをとことん煮詰めたような燻し銀のサウンドに、年輪を重ねてハードボイルドめいた男の風格と哀切が漂う。随所で響くクリーム時代を彷彿とさせるフレーズに、ハッとすることしきりだ。