Eテレの人気番組「にほんごであそぼ」で、ことばの魅力を三味線とうたで子供たちに(大人たちにも)広めるうなりやベベン。頭に妙な(かわいい)カブリモノをまとった彼は浪曲師の国本武春、昨年病気で亡くなった。シンガーソングライターとしても活動しており、ベベンがうなるやさしいうたは、浪曲のような日本的な表現はもちろん、ブルースなソウルフルな一面もあって不思議とじんわり暖かい。詩人・八木重吉の詩に自身が曲をつけた“こころよ”は力強いうなりと子供たちの歌声が相まって特に印象的な1曲で、子供向け番組であることを忘れさせる。ほか、紙芝居、早口言葉や回文などの言葉あそびも収録の充実の2枚組。