監督のダニー・ボイルを、主演のユアン・マクレガーを世界的なスターにした96年の映画「トレインスポッティング」。もはやアンダーワールドの“Born Slippy”がこの作品をきっかけに大ヒットしたことを知らないヤングもいるに違いない20年という時を経て、続編「T2 トレインスポッティング」が4月8日(土)に日本公開される。

いま一度観返したらまた印象が変わるかもしれないが、いま考えると、なんだったんだあのジャンキー映画は……という作品。とは言うものの、ドラッグ中毒者たちの脳内宇宙を共有させられる描写は当時の私に鮮烈なインパクトを与え、いまも劇中のシーンにあった床に沈み込むような感覚がふと蘇ることもあるほど(何もやってません)。続編の監督は引き続きダニー・ボイル、さらにユアン演じるレントンをはじめ、どうしようもないけど愛すべきメイン・キャラクターの面々がオリジナル・キャストで勢揃いしているのも嬉しい限りで(容姿も歳を取っている以外はほぼ……そのまま)、同じくスコットランドはエジンバラを舞台に、20年後の彼らがどんな人生を選んだのかを描いている。上掲のトレイラー映像を観ると、今回もだいぶやらかしてるっぽくて素晴らしい。スパッド! 観たい、早く観たい!!

VARIOUS ARTISTS T2 Trainspotting Polydor/ユニバーサル(2017)

なお、注目のサントラ盤は3月29日に日本盤がリリースに。ヤング・ファーザーズウルフ・アリスファット・ホワイト・ファミリーといった若手が参加しているほか、前作のオープニングに使われたイギー・ポップ“Lust For Life”はプロディジーによるリミックスが収められ、先述の“Born Slippy”は別ヴァージョンの“Slow Slippy”としてお目見えしている。

海外版のクリップもいくつか公開されているので、一部紹介。全部英語です。