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今月の素敵音楽 from 2Dao and more!

binaria NBCユニバーサル(2017)

やなぎなぎAnnabelのツイン・ヴォーカルを擁する4人組が、結成11年目に届けたメジャーでのファースト・ミニ・アルバム。永尾ヨシヒサが要となったエレクトロニカ色の強いサウンドが、絡み合う両者の声にさらなる神秘性を与えており、特に中盤のスロウ群は彼岸に引きずり込まれそうなトリップ感。そこから一気に光を照らす“toridori”の浄化作用もハンパない! *北野

 

ワルキューレ ワルキューレがとまらない flying DOG(2017)

「マクロスΔ」発の歌姫ユニットよりレア・トラック集が到着。既発曲の別ヴァージョンが多いものの、ワーグナー〈ワルキューレの騎行〉を組み込んだ眩しいライト・ファンク“ようこそ! ワルキューレ・ワールドヘ”、加藤裕介らしい歌謡メロディーに乗って全力疾走する表題曲と、聴き逃し厳禁なふたつの新曲も収録。さらには“星間飛行”のカヴァーまで! *北野

 

中島愛 ワタシノセカイ flying DOG(2017)

活動休止から約3年ぶりの復帰シングルは、瀬尾公治のバンド×青春漫画を原作にした「風夏」のエンディング曲。同作ともリンクした涼風を呼ぶ爽やかロックで、瀬尾による歌詞も改めて夢を追う彼女に宛て書きしたような内容で泣ける! その他、坂井竜二the ARROWS)が作詞、末光篤が作/編曲した“愛はめぐる”など、晴れやかなアップで統一した全3曲。お帰りなさい! *北野

 

TrySail オリジナル。 アニプレックス(2017)

HoneyWorksとのコラボ曲“センパイ。”が胸キュンな快作だった声優ユニットが、早くもニュー・シングルを発表。「亜人ちゃんは語りたい」のオープニング・テーマとなる表題曲ではミトと初タッグを組み、持ち味の美声ハーモニーが星のように降り注ぐファンタスティックなダンス・ポップを披露。メンバーから最後のソロ・デビューを今春に控える夏川椎菜の初作も期待大だ。 *北野

 

VARIOUS ARTISTS TVアニメ『装神少女まとい』キャラクターソングミニアルバム ランティス(2017)

和風魔法少女アニメのキャラソン集は、コメディー・タッチな作風を反映してか、電化ソーラン節などノヴェルティー・ソング的な曲が多く、物語を知らずともユルく楽しめる。レコードの回転数を間違えたようなTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND製の早足テクノ・ポップ“タイカツ ドット ジェイピー!”が電波度も高くてヤバイ! *北野

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ちょろゴンず イシュカン・コミュニケーション ランティス(2017)

「小林さんちのメイドラゴン」に登場するドラゴン女子たちが歌うエンディング・テーマは、『LIFE』期の小沢健二イズムを爆発させたfhánaによるオープニング曲と合わせて聴きたいキュートなソウル・ポップ・チューン。松井洋平、fhánaの佐藤純一rionosが作詞/作曲/編曲で関与と制作陣も豪華だ。カップリングのガーリーなファストコアもやたらチアフルで楽しい! *土田

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MYTH & ROID JINGO JUNGLE KADOKAWA(2017)

着実にリリースを重ねる男女デュオのニュー・シングル。「幼女戦記」のオープニングを担う表題曲は、Tom-H@ck製のインダストリアルダンス・ロック上でMayuの挑発的なヴォーカルがグラマラスに乱舞する、なんともエキセントリックな一曲に。一方の“Frozen Rain”は泣きのギター・ソロも交えたピアノ・バラード。静謐さのなかに滲むエモーションが胸に迫ります。 *土田

 

スフィア ISM ランティス(2017)

プリンスイズムをガツンと込めた冒頭曲“SPHERE-ISM”から爆アガりな5作目。HoneyWorksや田淵智也らが提供したシングル曲を軸に、ポップでロックなガールズ・パワーが炸裂する“& SPARKLIFE”などのエネルギッシュな新曲も装填。歌の技術や結束力の高さは言わずもがな、いまや各々が突出した表現者となった4人が並ぶ凄味に圧倒される。これは格が違う! *北野