今まで一度だけ造ったカレンダーはルロアの写真を使ったものだった。フランスのエスプリが溢れる彼の写真には、ジャズはお洒落でなくてはならないという想いが溢れている。デクスター・ゴードンのスーツ姿、ちょっとしたところに意匠が凝らしてあってモードな姿は、俳優を志しただけなことはある。ルロアの写真の素晴らしさは、構図もそうだが、表情と着ているものとのバランスが見るものをワクワクさせる。ここに納められた写真をジャケットに使ったJazz ImagesシリーズのCDは、ジャズ・ファンの部屋をモダンジャズの時代の異空間にワープさせる。ジャズがこの上なく輝いていたあの頃へ。