現代ジャズを語る上でもはや外すことは出来ないのが、NYで活躍するイスラエルのミュージシャンたち。その筆頭として絶大な人気を誇るシャイ・マエストロの新作は、1~2分の小品を挟んだ全15曲の大作となった。グレッチェン・パーラトの歌声と流れるようなピアノがどこまでも美しい《Without Words》、エキゾチックな《Kunda Kuchka》、リズムに重点を置いたアプローチが面白い《The Stone Skipper》など、イスラエル独特のメロディー使いと詩情豊かなピアノを核に、イマジネーション溢れる多彩な楽曲が並ぶ。作曲家シャイ・マエストロの本領発揮か。