デリック・モーガンの娘……なんて説明が野暮に思えるくらい、2009年の『Montego Bay』で揺るぎない地位を築いたラスタ歌手。8年ぶりの新作では従来の屈強な感じだけじゃなく、弾力のある柔らかさ、言い換えれば女性らしさも曲中に現れてきた印象です。なかでもダミアン・マーリー客演のジャジーな冒頭曲や直球バラード“Good Man”は、彼女の成長がよくわかる好サンプル。今年のベスト歌ものレゲエ盤になりそう。